患者もかかりつけ薬局を求めている
今月8日、第377回中央社会保険医療協議会総会が行われました。
調剤報酬に関しても議論が交わされましたが、
その中で取り上げられていた患者へのアンケートの結果が
非常に興味深いものでしたのでご紹介したいと思います。
Q1. 患者が薬局に求める機能
A1. 複数の医療機関を受診した場合でも、薬を一元的に管理し、
飲み合わせや重複等をチェックすること
平成27年度 67.5%
平成29年度 84.4%(+16.9%)
A2. 一般用医薬品の使用方法を含め、 気軽に健康相談を受けられること
平成27年度 40.8%
平成29年度 48.1%(+7.3%)
つまり、薬の一元的な管理や気軽に相談できることなど、
まさに国が推進している「かかりつけ薬剤師」、「かかりつけ薬局」としての機能を求める
患者が増えてきているということかと思います。
また、A2からは、「健康サポート薬局」ニーズが増えてきているとも読み取ることができます。
Q2. 患者が同じ薬局を選択する理由
A1. 様々な医療機関の薬をまとめて管理してくれるから
平成27年度 36.8%
平成29年度 41.9%(+5.1%)
A2. 信頼できる薬剤師がいるから
平成27年度 51.1%
平成29年度 53.9%(+2.8%)
この結果からも、かかりつけ薬剤師のニーズが
少しずつ患者側へも広がっていると言えるのではないでしょうか。
国も、薬剤師の業務を対物から対人業務へとシフトしていく方針です。
その方針と、患者のニーズが少しずつマッチし始めているのではとも感じます。
社会保障審議会(医療保険部会)が11日に発表した
「平成30年度診療報酬改定の基本方針」の中でも、
『かかりつけ薬剤師・薬局の評価を推進』との記載があります。
今後はかかりつけ薬剤師・薬局が当たり前になり、
対応ができない薬局は淘汰されてしまうかもしれません。
また国の方針として、予防や健康づくり、
セルフメディケーション等の更なる推進が図られると考えられますので、
「健康サポート薬局にならないと加算がもらえない」という未来もあるかもしれません。
環境がめまぐるしく変わっていく中で、
「転職をしたいがどんな薬局に行くべきか分からない」という薬剤師の方、
「薬局の将来が不安」という経営者の方、色々なお悩みがあると思います。
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どんな些細なことでも結構ですので、
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