皆さまは今まで退職交渉でご苦労された経験はないでしょうか?
転職支援をさせていただく先生から、退職交渉(退職のすすめ方)について
ご相談をいただくことは少なくありません。
ご存知のことも多いかとは思いますが、今回はその退職交渉について考えてみたいと思います。
1. 退職申し出のタイミング
退職申し出のタイミングとしてふさわしいのは、
「転職先が決まってから」でしょうか?それとも「転職活動を始める前」でしょうか?
・・・答えは、当然その方のご状況にもよりますが、
基本的には、「転職先が決まってから」をおすすめしております。
先に退職の申し出をしてしまうと、
「とりあえず転職先を決めてしまいたい。」という焦りが出てしまうようです。
また、転職を決意し、動きはじめたものの、ピンとくる求人に出会えず、考え直し、
「しばらくは現職に残る」という選択肢をとられるケースもあります。
2. 退職に関わる法律
退職の申し出をしたものの、強い引きとめにあった場合、どうすればよいのでしょうか。
退職については民法第627条で、希望をすれば退職申し出から2週間で退職できると定めています。
ただ、お伝えをしたいのは「2週間前に伝えたら、すぐに退職できます」ということではなく、
退職の申し出をしたけれども強い引きとめにあったり、嫌がらせを受けた場合に、
「本当は、退職申し出から2週間で退職することができる」ということを知っているだけで、
強い気持ちを持って退職交渉にのぞめるのでは、ということです。
気持ちよく穏便に退職をすることで、
すっきりと新たな職場でのご勤務に臨めるのではないでしょうか。