「2021年頃に薬剤師の供給が需要を上回る」
とする報告を2013年に薬学教育協議会がまとめました。
また、一部では、すでに供給過多と予測をするデータもあるようです。
日々、医療機関の方より求人をお預かりする身としましては、
「全体としては少しずつ充足の傾向を感じているものの、
一部ではまだまだ不足をしている」という感想をもっています。
全体として少しずつ充足傾向と感じているのは、「給与上限額の低下」が理由です。
以前よりも提示する上限額を下げたが、それでも希望者からの応募がある、
という声をすこしずつですが耳にするようになってきました。
また、中には、
比較的高額の年収を希望される薬剤師の方をご案内した際に、
「今どき年収〇〇万円も出すところはないでしょ?!」というお声を頂戴することもあります。
あくまでも個人的な感覚とはなりますが、平均年収というよりは、
「提示される給与の上限額」が下がっているという傾向を感じています。
これは当然、採用面以外にも、昨年の調剤報酬改定の影響など、
経営面での理由もあるかと思われます。
一方で上記のような高額の年収を希望される方が、
当社を通して就任を決められるケースがまだまだ沢山あります。
「地域偏在」は依然として残っており、
エリアによってはまだまだ薬剤師不足の声があがっているからです。
転職市場においては、
当然、薬剤師の方個人のスキルや経歴、お人柄が年収を含めた条件を左右しますが、
一方で、需要(求人)と供給(求職者)で条件が決まるという側面もあり、
地域偏在については、後者の事情が当てはまるかと思います。
経営への影響なども含め、
地域偏在は一朝一夕に解決ができる問題ではありませんが、
当社としても、地域の方がより質の高い医療介護サービスを受けられるようにするため、
少しでも地域偏在解消のお手伝いができればと考えています。