唐突ですが、ご自身のセカンドキャリアを考えたことはありますか?
医療従事者の皆さまならご存知の通り、医療技術の進歩により、
日本人の平均寿命は女性87.14歳 男性80.98歳(厚生労働省調査結果/2016年度)と
世界2位の水準です。
しかしながら、景気の低迷や年金支給年齢の引き上げなど、
将来を不安視する声は少なくありません。
企業側も定年の引き上げや再雇用制度の導入で永く働く環境整備を進めていますが、
一方で、薬剤師の皆さまのセカンドキャリアについての考え方はどうなのでしょうか?
今回は私が対応させていただいた、お二人の薬剤師のケースをご紹介いたします。
ケースⅠ「地方でスローライフ」: 総合病院勤務のAさんの場合
Aさんはこれまで長く都心の総合病院で勤務をされています。
50歳頃からセカンドキャリアを考えはじめたと伺いました。
Aさんの趣味は旅行。日本各地を巡る中で、
定年後は地方へ移住してスローライフを送りたいと考えるようになり、
移住先での就職を考えて弊社にご登録をいただきました。
観光では行ったことがある土地でも、住むとなれば全く別もの。
知人やツテのない状況ではありましたが、弊社からの紹介で現在選考に進んでおられます。
ケースⅡ「製薬会社⇒調剤薬局」: 製薬会社研究職のBさんの場合
Bさんは大学卒業後から製薬企業で研究業務をされています。
在学当時は調剤薬局を志望していたそうですが、
ゼミの先生の推薦もあり現在の企業に就職されたそうです。
定年後は資格を活かし、調剤薬局での勤務を希望されています。
しかし、調剤未経験での就職というのは決して簡単ではありません。
お話合いの中から、在職中より週末の1日だけ調剤薬局でアルバイトをしながら
経験を積んでいこうという話になりました。
現在、セカンドキャリアのためのアルバイト探しをお手伝いしております。
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セカンドキャリアは十人十色、様々なケースがありますが、
このお二方に共通するのはやはり「事前準備」ではないでしょうか?
将来のセカンドキャリアをあらかじめイメージし、
必要なことがあれば情報収集やスキルアップのための準備を早くから始められています。
最近、私が転職の支援をさせていただいて特に感じるのは「市場が変化してきている」ということです。
具体的には、法人側が薬剤師の皆さまに求めるものが変わってきているように感じます。
人事担当者の中には、「資格だけで転職ができる時代は終わった」と言い切る方もいらっしゃいます。
(その人事担当者ご本人も薬剤師資格保有者です。)
いかに今のスキルを活かすのか、またスキルを習得しておくのか、
先を見据えた展望をしっかりと持つことがとても重要です。
弊社ではセカンドキャリアも含め、無料のキャリアカウンセリングを随時行っています。
疑問や不安をお持ちなら、お気軽にご相談いただけますと幸いです。