厚生労働省は2018年度にも、病院の紹介状なしで受診した際に、
患者から追加料金を徴収する大病院を増やすとのこと。
現在は500床以上の病院に限られていますが、
400床以上の中規模病院を軸に対象を拡大する方向です。
現在、紹介状を持たずに大病院に行く患者からは、
初診で5,000円以上、再診で2,500円以上の追加料金の徴収を病院に義務付けていますが、
この対象となる病院が拡大されます。
以前より、大病院に緊急度の低い患者が集中することで、
逆に専門性を発揮できなくなっているという問題点は指摘されていましたが、
そういった患者を地域のかかりつけ医などに誘導し、
役割分担をよりはっきりさせるということかと思います。
先進国では、かかりつけ医の紹介がないと病院が受診できないなど、
より役割分担がはっきりしている国も多いと聞きます。
医療制度改革や診療報酬改定では、病院や薬局など、
医療機関が「どうすべきか」「どうなるか」という議論が多いですが、
持続可能な社会保障制度を考えた時には、
当然、我々患者側の取り組みも必要であることを改めて感じました。