薬局の承継案件を検討にあたり、どのような点を大切にされていますか。
開業希望の薬剤師の方より、
「承継案件を検討する上でどのような点に着目して検討すればよいのか?」
という質問をいただくことが多くあります。
大切にされるポイントは様々ですが、
以下の点については一度、確認をしてみてください。
・調剤報酬売上高
・技術料の金額・割合
・集中率の高さ
・後発品の割合
・地代家賃の値段
・固定資産の総額
・現在の加算の取得状況
・今後加算が見込めるか
・門前医師の年齢・後継者の有無
・承継エリアの人口の増減
・勤めている従業員の給与
・薬品在庫の金額・品目数
・薬局の開局時間
案件を検討する上で、薬局の売上高や粗利をみることはもちろんですが、
従業員の給与や家賃などの販管費が高く、
思いのほか営業利益が少ないというケースもありますので、
販管費がどの程度かかっているかは、こまかく確認をされた方がよいでしょう。
また、現在は取得ができていない加算も、経営者が代われば取得できることもありますし、
逆に基準調剤加算を取得している薬局ですと、基準調剤加算の取得要件に
「管理薬剤師の実務経験が薬局に在籍し1年以上必要」という規定があるため、
経営者兼管理薬剤師として勤務した場合、
少なくとも1年間は加算が取れないというケースもあります。
このように、案件を検討する上では、
現在の表面上の数字だけを見るだけではなく、
今後の伸びや販管費の状況、門前のドクターの年齢等にも着目して検討していただくと
案件に対する見え方も変わってくるかもしれませんね。