社長はOK、現場はNG!面接では分からなかった現場の意見。
入職をしてから、採用時の条件と違うことが発覚し、
困った経験はありませんか?
その原因が、「採用者と現場の意見の食い違い」ということはよくあります
これは以前ご相談いただいた薬剤師Aさんのケースです。
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Aさんは「9~17時」の勤務時間のパートでの就業を希望しており、
実際にとある調剤薬局の面接に行かれた際も、
「9~17時」の勤務の希望であることを伝えたそうです。
面接官はその薬局の社長。
社長からは、「9~17時勤務で問題ない」ということで、
その薬局に入職を決め、翌週から勤務を開始されました。
しかし・・・、入職当日に問題が発生しました。
現場の管理薬剤師から
「17時までの勤務では困る!18時までいてほしい。」と言われたのです。
社長も現場の方に説得を試みましたが状況は変えられず、
Aさんは泣く泣く、2週間で退職をすることになってしまいました。
このようなケースは、どうすれば防げたのでしょうか?
まず、ポイントとして挙げられるのは、「配属店舗への見学」です。
多くの薬剤師の方の転職をお手伝いしてきたコンサルタントとして、
できる限り「配属店舗への見学は行ったほうが良い」と考えています。
理由は、薬局の雰囲気や、薬品数などが把握出来たり、
忙しい時間帯や、患者層などの生の情報を得られたりする以外に、
「現場の薬剤師の方の意見を聞くことができる」からです。
例えば、前述のAさんのケースを当てはめてみると、
見学の流れの中で、「9時~17時の勤務を考えていて・・・」と
それとなくでも伝えていたらどうでしょうか?
その際の現場の薬剤師の方の反応を見れば、
現場と社長の意見が食い違っているかどうかがわかったはずです。
経営者(社長)と現場の意見の食い違いは、
どのような企業、組織であれ少なからずあります。
ただ、その意見の食い違いが、
入職してから分かるのと、入職前に把握しているのでは、全く違います。
入職前に分かってさえすれば、
・事前に社長から現場へ説明をしてもらえう
・他の店舗への配属を考えてもらう
など、さまざまな策を講じることができるはずです。
「入職・転職してよかった」と思えるためにも、
見学などを含めた、できる限りの準備をしたいですね。