キャリアに対する考え方の変化 ~ライフ・ステージ論から考える~
私たちキャリアアドバイザーは、
日々、多くの方からキャリアのご相談をいただきます。
20代の転職、30代の転職、40代の転職など、
年齢によっても、もちろん「転職」に関する考え方は変わってきます。
例えば、
20代の頃に、キャリアアップが目指せる勢いのある会社を選択していても、
40代になり家庭もできた結果、安定を求めて転職をするといったケースです。
その際に、若い頃と比べてガラリと考えが変わった自分自身を
なかなか受け入れられない方も中にはいらっしゃいます。
「若い頃は、なんでも前向きに考えられたのに今は何をするにも億劫で・・・」
悩みは人それぞれです。
しかし、年齢によってキャリアに対する考えが変わることはごくごく当たり前のこと。
アメリカの教育学者ドナルド・E・スーパーは
人生を5つのステージに分けて考えた「ライフ・ステージ論」を唱えています。
今回はそのライフ・ステージ論についてご紹介します。
「ライフ・ステージ論」
0~15歳:成長段階
家庭や学校での経験を通じて、自分自身を知る時期です。
また働くことについての意味を深める時期でもあります。
16~25歳:探索段階
学校や家庭生活、仕事やアルバイトを通じて
職業についての希望を形成し、実践を始めます。
現在の仕事が、自分の生涯にわたるものになるかどうかを考えます。
26~45歳:確立段階
キャリアを確立する時期です。職業への方向づけを確立します。
46~65歳:維持段階
キャリアに対して安定志向が高まります。
既存のキャリアを維持・保持する傾向にあります。
60歳以降:解放段階
仕事や他活動に引退を考える時期です。
セカンドライフを楽しみます。
このように人生を5つのステージに分けて考えることで
自分自身が今どのステージに存在しているのか客観的に見ることができます。
スーパーはこの理論を約70年前に発表しています。
そして、この理論は現在多くの方に支持されているのです。
年齢によって変化する
『 キャリアに対する考えの変化 』
その変化に戸惑うことが多いことも事実です。
しかし、それは「人生の流れ」であり、
私たちが仕事をして生きている以上、必ず訪れる変化です。
その変化を自然なものと捉えることができれば、
人生を楽しむきっかけとなるかもしれませんね。