「イクメン」といえば、
言わずと知れた「子育てに積極的な男性」のこと。
最近、流行したことばに思えますが、男性の育児参加が一般的になりつつある昨今、
すでに「古いのでは?」と言われることもしばしば。
しかし、厚生労働省の調査によると、
男性の約30%が育児休業を取りたいと考えているものの、
実際の取得率は3.16%(2016年度)に留まっているとのこと。
2020年度までに男性育休取得率を13%にする目標ですが、
達成はまだまだ遠いという感じです。
では、なぜ男性の育児休暇取得が難しいのでしょうか?
各種アンケートでは、「職場の理解が足りないから」「取得できる雰囲気ではない」という
理由が多いようです。
「イクメン」とう言葉自体は広まっていても、
現実的にはまだまだ取得出来る雰囲気ではない、ということなのだと思います。
そのため、国は男性の育児休業に対する助成金制度を設け、
育児休業の取得を促進しています。(2017年11月現在)
【両立支援等助成金(出生時両立支援コース)】
※厚生労働省ホームページ
その対象となるのは、
・ これまで3年間 男性の育児休業取得者がいなかった企業
・ 妻の出産から8週間以内に、中小企業(300人以下)で5日以上、
大企業で2週間以上の育児休業を取得すること
・ 取得しやすい職場風土づくりのための取り組みを行っていること
などです。
1人目の育児休暇取得で、中小企業は57万円、大企業は28.5万円、
2人目以降は一律14.25万円が支給されることとなります。
(受給には要件があります。詳しくは厚生労働省HPをご確認ください。)
助成金はできたものの、浸透はまだまだこれから。
男性、女性がお互いのキャリアと人生を尊重し、
ともに歩んでいける世の中になるためには、もう少し時間が必要なのかもしれませんね。
また、厚生労働省の調査によると、
男性の家事・育児の時間が増えれば増えるほど、
第2子の出生が高い傾向にある、という結果もでています。
男性が、家事・育児に積極的に参加する時間が増えれば、
日本の少子高齢化社会、人口減少化を食い止めることができるかもしれません。