皆さんはジョブカード制度をご存知でしょうか?
個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進することを目的として、
ジョブ・カードを「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」のツールとして、
キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、
求職活動、職業能力開発などの各場面において活用する制度です。
日本政府が2020年までに登録者数300万人を目指して推進している制度ですが、
「利用していない」「聞いたことがない」という方も多いのではないでしょうか?
本日はこのジョブカード制度について簡単にご紹介をいたします。
・ジョブカードとは
日本政府が国の人材能力戦略の一つとして2008年より実施している制度(ツール)です。
作成者の「生涯を通じたキャリアプランニング」や「職業能力証明」の機能があり、
個人のキャリアアップや円滑な就職の促進の為に活用します。
・ジョブカードの様式
ジョブカードには以下のものが盛り込まれています
(1) キャリア・プランシート
(2) 職務経歴シート
(3) 職業能力証明(免許・資格)
(4) 職業能力証明(学習歴・訓練歴)
(5) 職業能力証明(訓練成果・実務成果)
これらは紙での作成も可能ですが、基本的には作成支援サイトを利用してPCなどで作成します。
自身で保管をし、修正などを行いながら継続的に活用をしていきます。
このうち、職務経歴シートなどは履歴書などに転用することが可能です。
また、学生などの未就労経験者用のシートもあり、労働者だけでなく幅広い方を対象としています。
■ジョブカード作成のメリット
ジョブ・カードを作成・利用することで、労働者、求職者、企業にも様々なメリットがあります。
代表的なものを以下に紹介します。
・個人のメリット
(1) 能力や経験、職業的興味を整理し自覚することができる
(2) 自分のPRポイントの明確化
(3) 詳細な資料がある事で、キャリアコンサルティングを受ける際の効果が高まる。
・企業側のメリット
(1) 採用の際に活用する事で応募者の職業能力情報を決められた様式によって得ることができる。
(2) 社員の実務成果、職業能力の評価に活用をすることで、
キャリア形成の促進と能力の見える化の促進を図る事ができる。
(3) 一定の要件を満たす場合には、国からの助成金を受ける事ができる。
* * *
また、厚生労働省の「ジョブカード制度総合サイト」では、
作成についてのメール相談サービスやLINEによる最新情報配信を行っています。
また、ジョブカードは使用者自身で作成を行うものですが、
当社にも多数在籍する国家資格キャリアコンサルタントが支援を行うことも可能です。
転職活動への活用を考えている方は、是非弊社コンサルタントにご相談ください。
〈参考〉
ジョブカード制度総合サイト
https://jobcard.mhlw.go.jp/index.html