従業員満足についてのお話です。
企業にとって事業の存続と業績の向上のために、
「人材の確保」は非常に重要なテーマです。
優秀な人材を確保するためには、採用のための戦略・活動、
そしてある程度の費用をかけることが重要ですが、
それと同等もしくはそれ以上に、
「人が辞めにくい職場環境を作ること」が重要です。
もし、企業内で退職が頻発をしてしまうと、
残った従業員に業務のしわ寄せがいき、その従業員も退職への道をすすんでしまう、
という悪いスパイラルに陥ってしまいます。
そして、企業がこの悪循環に陥ってはじめて、
弊社にご相談をいただくというケースも実は少なくありません。
弊社へ転職支援のご依頼をいただく中で、
「職場への不満」転職のを理由として挙げられる方は少なくありません。
では「満足する職場」とは、「従業員満足」とはどのようなものなのでしょうか。
◆従業員満足とは―
「従業員の会社に対する満足度を高めることが、企業の業績を向上させることに繋がる」
という考えのこと。Employee Satisfaction(ES)の訳語。(ウィキペディアより)
顧客満足を優先しすぎるあまり、
従業員のモチベーションが下がり、効率の低下や離職につながるなど、
かえって業績が下がってしまうケースがあることから、近年注目を集めています。
また、従業員満足度に関連して、
臨床心理学者フレデリック・ハーズバーグの理論を紹介いたします。
◆フレデリック・ハーズバーグの「二要因理論」
・仕事の「不満足」に関わる要因=「衛生要因」
・仕事の「満足」に関わる要因 =「動機付け要因」
職業生活において、「不満足」と「満足」を引き起こす要因はそれぞれ
別である、という考え方です。
―不満足を引き起こす衛生要因
例えば「給与」「対人関係」「会社の方針」など
―満足を引き起こす動機づけ要因
例えば「達成」「承認」「昇進」「責任の拡大」など
つまりむやみに給与などの待遇を高くしても「仕事上の満足」は満たれませんし、
逆に昇進や達成などでやりがいを感じていたとしても、
給与や対人関係で不満をもつ可能性もあるということです。
簡単なことではありませんが、従業員満足の高い職場作りのためには、
二つの要因の違いを理解し、それぞれにアプローチを行うことが重要ではないでしょうか。