医局を離れるメリット・デメリット
私が担当させていただく先生方の中にも、
医局内での様々なやり辛さ・息苦しさを感じて、退局を考える先生が多いことを感じます。
特に、複雑な人間関係などが絡み合い、
医局内で派閥も存在するため、先生ご自身の努力ではどうにもならない局面も多く、
時には納得の行かない人事や不毛な対立に巻き込まれたり、
自分が本当にやりたいことが出来なかったり・・・
上記のように、先生方が退局を決断するに、
十分過ぎる正直な理由をお聞きすることも多いものです。
ただ、医局に所属をするメリットも当然あります。
そのため、退局を考えるときには、
【先生ご自身にとって】メリットとデメリットのどちらが大きいか、
一度、整理することをお勧めします。
以下、一般的に言われている「退局のメリット・デメリット」を纏めてみます。
【医局を離れるメリット】
・医局内の派閥や理不尽な人事、人間関係のストレスから解放される
・医局から出ることで、より臨床の経験を積むことが出来る
-医局に所属する先生は、臨床以外にも、研究業務の役割があるため
・給与アップを実現
-医局派遣先は公的病院が多く、免許取得後年数などで給与テーブルが決まっていることが多い
-学閥のない民間病院では、医局内の地位などに縛られず、
技術・実力に見合った提示をいただける
・経営を学べる=開業の選択肢が生まれる
-医局を離れることで、民間病院の経営的な部分に関わるチャンスが生まれ
結果、開業をする際に必要とされる経営視点を培うことができる
【医局を離れるデメリット】
・専門医取得が難しいケースも出てくる
-診療科にもよるが、医局人事でしか必要な症例を集められない
=専門医取得要件を満たさないケースあり
・学位取得の道が無くなる
-一般的な臨床医師として勤務する場合は、あまり大きくない問題だが
今後医局に長く所属して地位を求める場合や、研究の道に進みたい先生にとっては
学位取得はやはり、長い目で必要になる可能性が高い
・高度先進医療などに関わるチャンスが減る
-高度医療は、概ね、大学病院・医局派遣先の急性期病院で行われているケースが多いため
診療科によっては、チャンスが少なくなる可能性がある
高度医療に関わることを求める場合は、転居を考えねばならないケースもある
・専門以外の診療も求められる[=経験を積めるという解釈もできる]
-医局在籍中は、ご自身の専門特化で診療をされていることも多いが
民間病院の多くは、医師を含む人員配置や医療設備の問題もあり
「 外科の先生が内科も診る」「循環器内科の先生が一般内科も診る」というように
医師1人に対して求められる知識・スキル幅が増える
いかがでしょうか?
先生のご専門科や、現在のお悩み、将来のビジョンなどにより
退局には、メリットもデメリットもあります。
後々「やっぱり‥」と後悔しないように
ご自身の将来のビジョンを明確にし、意思決定をすることが必要です。
【退局】の2文字が頭をよぎっている先生
決断をなさる前に、ぜひ、CBキャリアへご相談をくださいませ。
「あなた以上に、あなたのキャリアを考える」アドバイザーが
先生の将来について、一緒に考えてまいります。