長年、先生方のお手伝いをさせていただいている私ですが
ジレンマを感じる瞬間がございます。
それは、お人柄・キャリアなど本当に素敵な女性の先生が、
育児との両立で苦しんでいらっしゃるお姿に遭遇したときです。
「医師の仕事にはやりがいがあるし頑張りたい」というお気持ちと
ご主人がいつも仕事で遅いので、ご自身がお子様の面倒を全て見る必要があり
その気持ちと現実の狭間で、心が折れそうになるとおっしゃる方もいます。
・ 希望する業務内容に従事することができない
・ 万が一、子供が病気になった時、穴をあける可能性を考えると働くことを諦めざるを得ない
・ 子育てと仕事を全て抱え込み、気力体力が続かない
などなど、お子さまを持つ女性の先生が抱えていらっしゃる悩みは多岐に及びます。
不規則な労働環境、人の命を預かるという責任のある仕事内容から考えて
仕事と育児を両立させるのは想像以上に難しいことです。
そこで、複数の女性の先生方に
「女性医師が活躍するために、(職場が)もっと〇〇だったら・・・」と
思うことを聞いてみました。一部をご紹介いたします。
≪ 女性医師が活躍するために、もっと○○だったら ≫
① 病児保育の体制がもっと整っていたら
② 子供を仕事場に連れて過ごせるスペースがあったら
③ 家で電子カルテを見たり入力できる環境が整備されていたら
④ 事務作業を代行してくれるスタッフが配置されいたら
⑤ 非主治医制の導入されていたら
⑥ 男性も早く帰れるような環境だったら
* * * *
実は、アンケートに答えてくださった女性医師全員から出た意見は
「男性も早く帰れるような環境を作る」でした。
男性も早く帰宅し、
家事や育児のサポートがあればどれだけ助かることだろうか、
ということだと思います。
私自身も4歳と2歳の子を持つ母親ですが、同感です。
ご夫婦で医師、医療従事者同士でご夫婦というご家庭は多いと思います。
男性医師の働き方を変えることが出来れば
女性医師はもちろん、他の職種の女性の方々も気兼ねなく仕事ができます。
その先には、人材不足の解消といったことも見えてくるかもしれません。
医師の働き方改革⇒女性医師の活躍促進⇒人材不足解消
最近、医師の働き方改革に注目が集まっていますが、
職場環境改善による、医師の働き方改革が、
女性医師の皆さまの活躍や人材不足解消につながるのではないでしょうか。