「健康サポート薬局研修修了認定」をお持ちですか?
平成28年10月より届出・公表制度をスタートした健康サポート薬局。
厚労省のデータによると、平成30年8月末時点で、
健康サポート薬局の届け出数は、全国で1089薬局となりました。
平成29年10月末時点では、567薬局。ここ1年弱で倍近く増加しています。
都道府県別で、届け出数に差が出てきており、
東京都よりも薬局数の少ない大阪府の届け出件数が最も多い結果となっています。
第1位:大阪府 116薬局
第2位:東京都 105薬局
第3位:神奈川県 65薬局
第4位:北海道 60薬局
(平成30年8月末時点/厚生労働省データ)
日本薬剤師会では、最終的に15,000件の健康サポート薬局を目標にしています。
健康サポート薬局の認定を受けるための基準はハードルが高く、
目標を達成するには時間がかかると言われていますが、
今後、ますます増えていくことは間違いありません。
それでは、健康サポート薬局の必要基準について、改めておさらいしてみましょう。
(1) かかりつけ薬局の基本機能
・ 服薬情報の一元的かつ継続的な把握とそれに基づく薬学的管理・指導
・ 24 時間対応
・ 在宅対応
・ かかりつけ医を始めとした医療機関等との連携
(2) 健康サポート機能
・ 地域における連携体制の構築
(3) 常駐する薬剤師の資質
(4) 設備
(5) 表示
(6) 要指導医薬品及び一般用医薬品、介護用品等の取扱い
(7) 開店時間
(8) 健康サポートへの取り組み
上記の基準を満たすため、準備を進めている薬局も増えていますが、
薬剤師の方々が事前に準備をするべき要件も含まれています。
「(3) 常駐する薬剤師の資質」についてです。
▶要指導医薬品等及び健康食品等の安全かつ適正な使用に関する助言、
健康の保持増進関する相談並びに適切な専門職種又は関係機関への紹介等に関する
研修を修了した研修修了薬剤師が常駐していること。
<研修終了薬剤師について>
・過去に薬局の薬剤師として実務経験が5年以上あるものとする。
・研修終了後も健康サポートに関する知識の習得に努めること。
・かかりつけ薬局としての役割が果たせるように。
当該薬局で業務を行っている薬剤師であること。
・認定や研修を積極的に受ける等自己研鑽に努めること。
・研修終了証には有効期限を設ける。(6年)
最近、お会いする薬剤師の方々の中にも、
健康サポート薬局研修修了認定をお持ちの方も増えてきました。
同時に、健康サポート薬局研修修了者に手当てを支給する薬局も出てきています。
「生き残る薬剤師」になるべく、取得に向け事前に準備を進められてみてはいかがでしょうか。