京都にある調剤薬局店舗に面接同行に伺った時のことです。
京都といえば外国人観光客にも人気の場所であり、
伺った店舗は近隣に複数の大学があり、外国人留学生も多いエリアです。
調剤室を見学していると、小学校の保健室などに貼ってありそうな、
人の体の部位を説明しているイラスト付きの資料が置いてありました。
日本語と英語と両方の記載がされているものです。
私の目線に気づいた管理薬剤師の方が、
「この辺りは外国人留学生が多数住んでいて外国人の患者様も来られるので、
この資料を使って対応しているんですよ。」と、説明してくださいました。
加えて、
「この紙を見せて説明する程度です。店舗の皆も英語は話せないから大丈夫ですよ。」
と、フォローされました。
実は、ご紹介をしていた薬剤師の方、たまたま国際結婚をされていて、
英語の日常会話がお出来になる方でした。
それをお話した途端、店舗の方々からは、
「それならぜひ率先して対応して欲しい!」と要望があがりました。
むしろ日常英語で対応することはどなたも不得手で、避けたいと思っておられるような印象でした。
昨今は英会話を勉強される方も増えていますし、
英語に抵抗のない方も増えているのだと思いますが、まだまだ一般とは言えません。
この時ご紹介した薬剤師の方に、外国人の患者様への対応の期待を寄せられたことからも、
「英語に抵抗がない」「日常会話ができる」というのは
今回のような外国人の来店がある薬局では充分なスキルなのだと感じました。
当社でも、頻繁ではありませんが、
「立地の関係で外国人観光客が来店されることがあるので、
英会話が趣味の方などであれば望ましい」という求人をお預かりすることもあります。
また、実際に、「外国語対応可」という表示を掲げいる薬局や、
外国語対応がスムーズになるような工夫をしている薬局を目にする機会も増えてきました。
年々外国人旅行者も増え、来年には、東京オリンピックも開催されます。
もしかするとゆくゆくはどの薬局でも、外国語対応が当たり前の時代がくるのかもしれません。
そう考えると、この数年が「英語に抵抗がない」「日常会話ができる」方の
スキルの“活かし時”なのかもしれませんね。
今のご自身の語学スキルに、専門用語の単語を少しずつ身につけていくだけでも
かなりスキルを磨くことに繋がると思います。
今後必要とされるスキルとなることを見越して、
心づもり・準備をしておくことも、今後のスキルアップにつながる一歩なのかもしれません。