最近、採用担当者の方が当社にご訪問くださる機会が続きました。
私たち人材紹介会社からすると、
店舗見学も兼ねてこちらから医療機関に伺うのがスタンダードなのですが、
そう申し上げても「いえいえ、こちらが伺います」と言って足を運んで下さいます。
さて、その真意のほどは・・・・?
遠隔エリアを除くと比較的人員の充足感が出てきている薬剤師転職市場ですが、
採用担当者のお話をお伺いしていると、
もっと『欲しい人材が採れているとは言えない』という状況があるようです。
つまり、店舗のシフトを埋めるだけの人材確保はできていても、
今後の企業の成長・発展を考えると、
『もっとこんな人が欲しい』という目的意識を持って採用活動を進めておられるようです。
例えば、
・将来的に管理職を目指していきたいという向上心の高い人材
・在宅や健康サポートなど新たな取り組みが求められる中、
新たな取組に積極的に挑戦したいという意欲的な人材
・条件重視ではなく、今後の薬局展開を共に考えるたいと思えるような人材
などです。
ご来社いただいた採用担当者の方々からは、
以下のような内容を熱く説明いただきました。
・これまで会社がどう成長してきて、
今後どのような会社になっていこうとしているのか
・現在、具体的に力を入れて取組んでいることや、今後取り組んで行くべきこと
・その方向性を打ち出すことにより、従業員がどのように変化していっているか
・その方向性に向けて進化していく会社で、共に働いていただきたい人物像
薬剤師不足が盛んに叫ばれていた時の採用活動では、
「経験何年の薬剤師の方に」「どのような条件提示をするか」で
法人は選ばれるという傾向が強かったかと思いますが、
時代が変わったことを実感しています。
「ベテランが欲しい」とか、「若手が欲しい」といったモノサシだけで
採用する時代は終わったということです。
だからこそ、採用担当の方も、
自社が欲しい人材像をしっかりと転職支援会社に伝えるために、
時間を割いて足を運んでくださるのだと思います。
採用担当の方々と接すると、
私達のように転職支援をさせていただく立場としても、
“変わらなければならない”と、強く感じます。
それぞれの法人のお考えや特徴、
今後のビジョンをこれまで以上にしっかりをお伺いし、理解し、
薬剤師の皆さまとのご縁を繋いでいくことが強く求められているのだと思います。
そして、これからご転職をお考えになる薬剤師の皆さまにも
お考えを新たにしていただけるよう、
求人票でわかる条件ではなく、しっかりと市場動向や法人の特徴などをお伝えすること―
これも私達の大切な役割だと感じるのです。