調剤薬局業界の縮小やAI・ロボットの参入は避けられない!?その中で、薬剤師はどう生き残る?
最近、20代~30代の薬剤師の方とお話をすると、
必ずと言っていいほど、「この先の薬剤師の未来に危機感をもっている」
というお話しがでてきます。
理由は、今後の報酬改定の見通しを含めた調剤薬局業界の縮小や
AI・ロボットの参入です。
イギリスのオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授が発表した
「雇用の未来」という論文が世界で話題となっています。
この論文では、今後人工知能を搭載したコンピュータやロボットに奪われる可能性のある職業を、
消滅パーセンテージとともに順位づけしています。
この論文の中で、薬剤師は「今後10~20年で仕事を奪われる可能性は1.2%」と、
将来も残る可能性のある職種に分類されています。
ただし、この論文のための調査自体がアメリカで行われており、
薬剤のリスク等の情報提供や服薬指導、ヘルスケア提供が中心の、
アメリカの薬剤師の業務が前提となっていますので、
日本の薬剤師すべてが当てはまるとは言えません。
日本における薬剤師の主な業務は「調剤」と「監査」です。
しかし、これらの業務は、一般的には人間よりもロボットの方が正確に、
そして個体差なくスムーズに行うことができます。
一方で、人工知能に置き換わりにくい仕事は、
コミュニケーション能力や創造性を必要とする職業だと言われています。
そのため、薬剤師として今後活躍するためには自ずと「かかりつけ薬剤師」として
患者様との会話を通じて信頼関係を築き、
変化に気づいてあげられるような人材が求められるようになるのではないでしょうか?
加えて、日本の高齢化と医療費削減に向かう国の方針からも
在宅医療に携わることができる薬剤師が強く求められるようになるのは明らかです。
この先、今までよりも薬剤師に求められる能力は増え、
在宅等の対「人」に関する分野に強くなることが、
ご自身の市場価値を高めることにも繋がるのだと思います。
このように今後の行く末が気になる薬剤師ではありますが、
第一生命保険が2018年1月4日に発表した、
「大人になったらなりたい職業」の調査結果では、
女の子のなりたい職業の6位に薬剤師がランクインしています。
加えて、女の子の方では、看護師は2位、医師は4位と、
女の子での医療職への憧れがこの調査結果からは見受けられます。
また、男の子のなりたい職業4位にも医師がランクインしています。
このように、子供たちの憧れの職業である薬剤師という職を未来に残し、
この先でも輝くことができるよう、
皆さまそれぞれが活躍できる場を私たちが一緒にお探しいたします。