この数年で、薬局業界のM&Aがより盛んになり、その影響を身近に感じられている方も多いかと思います。
ご転職のご相談をいただく薬剤師様の中にも、
勤務先がM&Aで体制が変わったことで将来に不安を感じ、
お問い合わせくださる薬剤師の方もたくさんいらっしゃいます。
ただ、経営体制が変わることが発表された時点で転職を決断するのは、
少し早いかもしれません。
勤め先がM&Aされることがわかった時に、何をすべきか考えていきましょう。
前述したように、経営体制が変わることがわかった時点で
すぐに転職を決断するのは少し早い可能性があります。
なぜなら、M&Aにて経営陣、給与体制、薬局内のシステムが変わることや、
場合によっては雇用が終了することもありますが、
一方でM&A前後でほとんど何も変わらないこともあるからです。
実際、薬局に残られた薬剤師の方から
「今までとなにも変わらない」とお聞きすることもあります。
M&Aはその案件ごとに契約内容が異なるため、何も変わらないケースも意外にあるのです。
そのため、M&Aをされることがわかった場合、
・どのような法人に変わるのか
・いつから変わるのか
・雇用はどうなのか
をまずは確認してみましょう。
ただ、確認をしても判断がつかない場合は、
明らかに許容できない理由がないのであれば、一旦様子をみてみることをおすすめします。
実際に勤務してみることで、以前との違いが明確になることもあるため、
その後に判断をしても遅くはないと思います。
過去に私がご相談いただいた薬剤師の方ですと、
転職をされた方と、そのまま勤務先に残って様子をみられる方と半々の印象です。
調剤薬局の業界、マーケットも年々変わってきており、
場合によっては転職をすることによって年収が下がる可能性が高い方もいらっしゃいます。
ご自身の収入が相場と比べた時にどうなのかを
コンサルタントに相談してみてもよいかもしれません。
転職をすぐ決断するのではなく、
転職することと現職に残ることのメリット・デメリットを整理し、
慎重に判断いただければと思います。
判断に迷われた際にはぜひ一度私たちにご相談ください。