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キャリアアドバイザーコラム

かかりつけ薬剤師について考える

ニュースから考える

最近、耳にすることが多くなった「かかりつけ薬剤師」という言葉。

どのような人のことをいうのか-。
国が示している大まかな条件は次の通りです。

・保険薬剤師として3年以上の薬局勤務経験がある。
・現在、一つの薬局で週32時間以上働いている。
・その薬局に半年以上在籍している。
・市町村主催の住民向け啓発セミナーなどに参画している。
・来年4月までに国が指定する研修を修了する。

ごくざっくりとまとめると、「薬局で3年以上働き続けている、勉強熱心な薬剤師さん」
ということになりますね。

「かかりつけ薬剤師」がやるべきことについて国は、
「患者さんの処方せんの情報を把握する」ことに加え、
「患者さんに連絡先を伝え、薬に関する相談に24時間で対応する」ことも求めています。

さらに、調剤した薬がしっかり飲まれているか確認し、
必要なら患者様の自宅へ出向くことも業務の一環と位置付けています。

これまで薬剤師の方々の仕事場は、ほとんど調剤室や病院の中に限られていました。
患者様と接する時間も、薬を手渡す窓口業務に取り組む時だけという人が多かったはず。
ところが、かかりつけ薬剤師になったとたん、より深く患者様と向き合う必要に迫られ、
その仕事のフィールドは一気に広がります。

中には人と接することが楽しいと思える方や、
この制度の意図に共感するという方もいることと思います。
そういう方は、ぜひ、少しでも早く「かかりつけ薬剤師」の道を目指しましょう!
「病院から地域へ」という国の制度改正の方向性を思えば、
「かかりつけ」への道に一歩でも早く踏み出すことは、
薬剤師としての将来のキャリアを考える上で、とても大きな力となるはずです。


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