つい先日、短期の高額パートとしてご就任いただいた薬剤師の方より、以下のようなご連絡がありました。
「給与明細を見たが、今までの給料と比較しても、所得税が高い気がする。
高い時給だから勤務したんだけど、こんなに税金をとられるなんて・・・」
事情を説明をしてご理解を得られましたが、
所得税がいつもより高い、これは皆さんにもあり得る事例ですので、
ご紹介いたします。
所得税は皆さんの給与所得に応じて徴収がされますが、
その計算方法には「甲欄」と「乙欄」があることをご存知でしょうか?
初めてお聞きになる方もいらっしゃるかと思いますが、
所得税は「給与所得の源泉徴収税額表」という表を使って計算されています。
※詳細については下記をご覧ください。
国税庁 平成30年分 源泉徴収税額表
扶養控除等申告書を提出している場合、所得税は「甲欄」で計算をされますが、
提出がない場合は「乙欄」での計算になります。
扶養控除等申告書は同時に2箇所での提出ができず、
主たる勤務先に提出することとされています。
そのため仮に同じタイミングで2箇所から収入を得ている場合には、
1箇所には扶養控除等申告書は提出ができないため、多く所得税を徴収されることになります。
乙欄での計算については、あらかじめ多めに税金を徴収している形になっていますが、
支払いすぎた分がある場合には確定申告にて調整されるためご安心ください。
いつもより税金が高いと思っても、まずは焦らず、
ご不明な点はお気軽にご相談ください。