定年を控えた方のなかには、転職をするか、現職に残るか、お悩みの方も多いと思います。

お問い合わせをいただいた方からは、
「定年後に年収が下がってしまうので悩んでいる」
「転職したいけれど、今の年齢で求人があるか不安」
「今のうちから65歳を超えても働けそうな先を探したい」
といった、 お悩み、相談をいただきます。

「年収」と「業務内容・通勤距離・人間関係など」のバランスの部分で
転職を迷われている方が多い印象です。

定年を控えている方、または定年を迎えられた方の
今後を考える一つの材料にしていただきたく、
本日は「高年齢雇用継続給付」 について簡単にご説明します。

「高年齢雇用継続給付」
耳にされたことはありますでしょうか？

厚生労働省の案内には、

「60歳到達等時点に比べて、賃金が75％未満に低下した状態で働き続ける60歳以上65歳未満の
　一定の一般被保険者の方に支給される給付であり、高年齢社の就業意欲を維持、喚起し、
　65歳まで雇用の継続を援助、促進することを目的としている。」とあります。

つまり、60歳以上の年齢でそれ以前に比べ賃金が低くなった場合には、
給付を受けることができる可能性があるということです。

実際にこの制度を利用された薬剤師の方にお話を伺うと、
「転職をして年収が下がったが、月に数万円の補助があり助かっている」とお話されていました。

給付金額は個人ごとで異なり、受給要件を満たす必要があるため、
必ず付与されるものではありませんが、
該当の可能性がある方は、一度内容について確認をされるのも良いかもしれません。
（厚生労働省案内資料　https://www.hellowork.go.jp/dbps_data/_material_/localhost/doc/kounenrei.pdf）

転職をしたいけれど年収が下がることがネックで迷われているという方の
参考になりますと幸いです。