担当をしていただいたキャリアアドバイザーの方に、
気になっている薬局で求人があるかを確認したもらった際に、
「人材紹介会社を通しての採用は行われていないようです。」
「問合せをしているのですが、連絡が取れません。」
と返答をされた経験はありませんか?
実はこの返答、けっこう奥が深いんです。
今回は、転職活動を行っている薬剤師の方ももちろんのこと、
開業をお考えの方、薬局の採用担当になりたいとお考えの方にも、
ぜひお目通しいただきたい、そしてお考えいただきたい内容です。
返答1「人材紹介会社を通しての採用は行われていないようです。」
実は・・・
【紹介料を支払いたくない】かも。
当然ですが、人材紹介会社を通しての採用は紹介料が発生します。
つまり給与以外に費用をかけることに見合う方かどうかという点で、
採用のハードルが上がるということです。
そこで、転職歴の多さや過去のご経歴を理由に人材紹介会社を通じてのエントリーを、
薬局側から断られるというケースもそれなりに多いです。
そうなると、ご自身で転職活動をせざるをえなくなってしまいます。
ご自身で応募される場合は紹介料が発生しないため、
採用基準が低くなるというお話も聞きますが、
一方で、その分すぐに辞める方も多く、現場が荒れて人間関係に悩んでしまった
なんてお話を伺ったこともあります。
実は・・・
【紹介料を支払うことができないほど経営状態が悪い】かも。
このケースでは、さすがに入職後の給与支払い遅延や閉局なども
覚悟されたほうが良いでしょう。
面接のご希望をいただいた際には、弊社でも経営状態などはお調べはしますが、
その前のひとつの判断基準になるかもしれません。
返答2「問合せをしているのですが、連絡が取れません。」
実は・・・
【慢性的な人手不足】かも。
薬局側の採用担当の方と連絡が取れないというケースでは、
採用担当を社長ご自身が兼務、さらに管理薬剤師として現場に出ている、
ということも多いです。
そのため慢性的な人手不足。
だからこそ社長も現場に出ていて、
それが理由で人材紹介会社からの連絡を受けつけることができない。
でも採用はしたい。困っている。
人手不足で採用の機会(人材紹介会社からの連絡を受ける)を
失うという負のスパイラルに陥ってしまっています。
人材紹介会社を通して順調に採用ができているところは
管理薬剤師の方や採用担当専属の方に採用の窓口をお願いしていて、
その方々と社長が、『どのような薬剤師を採用しようとしているか』を
しっかり共有していることも多いです。
個人的には、地方やエリア限定で転職活動をしている方ほど、
いたずらに沢山の面接に行くことをお薦めしていませんが、
それでも、一度の転職活動で平均で2~3程度の薬局に絞り
面接に進まれるのがスタンダートかと思います。
その2~3社を選ぶ際に、条件面だけではなく、問合せした時の対応なども把握しておくと、
後々ご入社されてからの社長のご自身への対応やスピード感の目安になるのではないでしょうか。