転職によって薬剤師としての理想のキャリアを築くためには、 まずは自分を知ること、つまり自己分析が大切です。
今回は、薬剤師の転職において重要な自己分析の方法をご紹介します。
■3段階に分けて自己分析を進めることで、自分の強みやキャリアプランを整理します。
・ステップ1:キャリアや経歴から自分の強みとしてアピールできる要素を考え
どんな仕事を担当していたとき、やりがいを感じたのか、成果をあ
・ステップ2:転職にあたって実現したいキャリアを明確にして、
どうして転職を決意するにいたったのか、理由をはっきりさせましょう
・ステップ3:転職の先にある、「どのような薬剤師になるのか」という将来プランを考えて
過去の振り返りから、現在、そして自分の思いを明確にして、
将来に活かすということが、非常に重要です!!
ステップ1でのポイント:自分の強みを抜き出す!
強みを見つける段階では、薬剤師として働いてきた経験を振り返り
「これだけは人に負けない」という付加価値を考えます。
評価されたことについては具体的なエピソードを書き添えると、面
例えば、薬剤師のキャリアにおいて嬉しかったエピソードや努力した
嬉しかったエピソードなどからは自分の性格が見えやすく、
どのようなことを大切に働いているのかがわかるはずです。
また、コミュニケーションスキル、疑義照会での医師との働く上での関係
医師に投薬プランなどの提案力も強みの一つになるのではない
どんな方にも必ず独自の強みがあるもの。
どのような環境だとスキルを発揮できるか考えると、
ご自身の活躍の場がぐっと広がります。
自分に合った転職先探しの基礎となる部分なので、
しっかりキャリアを振り返りましょう。
ステップ2でのポイント:転職先に求めるものを明確にする
自己分析のステップ2では転職先に求めるもの明確にし、
現職では実現困難な内容であることを確かめます。
ここをしっかり分析しないと、やみくもに転職を繰り返す結果となり、
結果的にはキャリアプランに支障が出てしまいます。
例えば、もし転職理由がいくつも思い当たる場合などには、
優先順位をつけてみることをおすすめします。
たとえば、以下の3つの転職理由があったとします。
1. 上司との折り合いが悪く正当な評価を受けられないので、モチベーションが上がらない。
2. 昇給がなく、年収への不満があるので、転職によって年収アッ
3. 子供の学校行事、クラブ活動でのサポートなどがあり、
仕事と家庭のバランスが取れる環境が望ましいので、残業が少ない職場を希望する。
優先したい理由が2だった場合は、
評価制度、給与形態、会社方
ステップ1で考えた自分の強みを武器に年収交渉にあたることになります。
ステップ3でのポイント:長期的なキャリアを考える
自己分析のステップ3ではどのような業界で転職先を探すのか、
キャリアや働き方を具体的に明確にします。
「在宅業務の知識を深めて地域医療に貢献したい」
「癌分野の薬物療法に精通したがん薬物療法認定薬剤師になりたい」といった視点です。
このキャリアを実現するためにこれまでの経験や強みをどのように
自分らしい働き方、動き方が見えてきます。
もちろん、転職にて新しいキャリアを進み始めると、
すぐに軌道修正することは容易ではありません。
薬剤師業界は現在、比較的転職が行いやすい環境とはいえ、
勤務の期間が短すぎる場合には、転職活動(転職先)にマイナスな
ご注意ください。
このような自己分析をすることより、
現在の状況などを把握しつつ、自分自身の価値を高めながら、
自分自身が求める薬剤師像に近づくことができるはずです。